自宅介護の不安を減らす!介護用具とリフォームのアイデアで、笑顔の暮らしをサポート
- firstcare1
- 5月1日
- 読了時間: 8分
更新日:5月16日

「できるだけ住み慣れた家で過ごしてほしい」
「家族で支えながら、安心できる介護をしたい」
そんな温かな想いから始まる自宅介護ですが、実際に介護が始まると、予想以上に不安や困りごとが出てくることもあります。
転倒のリスク、介助の負担、住まいの不便さ…。
しかし、ちょっとした工夫や介護用具を活用することで、そういった悩みを軽減することができます。
本記事では、よくある在宅介護の悩みと、それを解決するための具体的な介護用具やリフォームのアイデアを紹介します。
家族も本人も笑顔で過ごせる、安心の暮らしづくりにお役立てください!
【目次】
こんな時、どうする?在宅介護のリアルな課題と対策
● 寝起き・立ち上がりがつらい…
朝起き上がるのも、椅子から立ち上がるのも、足腰の筋力が落ちてくるとかなり大変になります。特にひとりで動こうとすると転倒の危険もあり、介護者にとってもヒヤヒヤする場面です。
【対策】
電動ベッド(介護ベッド) 背中や脚の角度をボタンひとつで調整でき、無理なく起き上がることができます。ベッド上での食事や読書も快適にできるようになるので、生活の質もグッと上がります。
立ち上がり補助いす(電動昇降機能付き) 座面が電動でゆっくりと持ち上がることで、体を押し上げる力が不要に。腰や膝への負担が少なく、安全に立ち上がれるため、ご本人も自信をもって動けるようになります。
床置き型手すり(モジュール式) 工事不要で好きな場所に置ける自立型の手すりです。特にトイレ横やベッドサイドなど、立ち座りの多い場所に設置することで、動作が安定します。
ポイント電動ベッドは介護保険のレンタル対象なので、費用を抑えて導入できます。ケアマネジャーに相談して、必要な機能が備わったものを選ぶことが大切です。
● 足腰が弱く、移動がつらい…
家の中を歩くだけでも、ふらついたり転びそうになったりと不安がつきまとうようになります。
手を貸す側も毎回抱えたり支えたりするのは、なかなかの重労働。
【対策】
歩行器や杖の使用 安定感のある歩行器や軽量の四点杖など、身体の状態に合ったアイテムを使うことで、安全な移動が可能になります。
屋内用の車椅子や介助用椅子 長距離の移動やトイレ・入浴時の移動には、コンパクトで操作しやすい屋内用車椅子が便利。狭い廊下もスイスイと進むことができます。
段差解消のリフォーム 小さな段差がつまずきやすい要因に。スロープを設置したり、フラットな床にリフォームすることで安心して移動できる環境を整えましょう。
ポイント 移動のしやすさは、生活の幅を広げる第一歩。道具と環境を整えることで、ご本人の「自分で動きたい」という気持ちも後押しできます。
● トイレまでの移動が不安…
「夜中にトイレへ行こうとして転んでしまった…」という話は少なくありません。
遠くのトイレまでの移動は、ご本人にも介護者にも緊張が強いられる場面です。
【対策】
ポータブルトイレ(家具調タイプもあり) ベッドのそばに置くことで、夜間や体調の悪い時でも無理なく使用できます。見た目も家具のようなタイプなら、お部屋の雰囲気を損ねません。
廊下に手すりを設置 トイレまでの動線に手すりを設置することで、つかまりながら歩けて安心。特に廊下やドアの出入り口などにあると効果的です。
ポイント 「歩けるけど不安」という段階でサポートを入れることが大切。手すりの高さや取り付け位置は専門家に相談するとより安心です。
● お風呂が怖い、浴槽がまたげない…
滑りやすい床、深い浴槽。
入浴はリラックスできる時間である一方、高齢者にとっては事故のリスクが高い場面でもあります。
【対策】
滑りにくい床材へのリフォーム 浴室の床を防滑性の高い素材に変えるだけで、転倒リスクをぐっと減らせます。床を冷たくない素材にすることで、ヒートショックの対策にもなります。
バスボード・入浴台・シャワーチェアの導入 浴槽の縁にバスボードを設置すれば、座ったままお風呂に入れます。シャワーチェアもあれば、安心してゆっくり体を洗うことができます。
浴室内手すりの設置 立ったり座ったり、浴槽をまたぐ際の動作を支えてくれます。複数本設置することで、どの動作にも対応できます。
ポイント 入浴の動作を「分けて考える」ことで、適切なサポートが見えてきます。「滑らない」「座れる」「つかまれる」がキーワードです。
● 夜中の徘徊や転倒が心配...
夜間にふらっと起き出してしまうと、真っ暗な中で転倒する危険性があります。
見守る側も気が抜けません。
【対策】
人感センサー付き照明の導入 ご本人が起き上がると自動で灯りがつきます。暗い中でも安心して歩けるうえ、スイッチの操作も不要です。
センサー付き見守りマット ベッドの横に設置するだけで、立ち上がったタイミングを知らせてくれるアイテム。介護者が別室にいても異変に気付けます。
見守りカメラ アプリで確認できるカメラがあれば、介護者の安心感も格段にアップ。声かけ機能付きなら、外出を防いだり転倒前に対応することもできます。
ポイント 照明の明るさやカメラの設置位置など、ご本人の生活リズムに合わせて調整しましょう。睡眠を妨げず、安心感を与えることが大切です。
● 食事が摂りづらい、食事の準備が負担…
握力が落ちたり、飲み込む力が弱くなったりすると、食事の時間が苦痛になってしまうことも。
介護者にとっても、毎回の準備や介助は大きな負担です。
【対策】
介護用食器・カトラリーの導入 滑り止め付きのお皿や、握りやすいスプーンなど、ちょっとした工夫が食事のしやすさを左右します。深さがあり、縁が内側に反っているお皿は、こぼしにくくスプーンでも掬いやすいのでおすすめ。
介護用テーブル(昇降式・キャスター付き) ベッドや車椅子の高さに合わせられるテーブルがあると、無理のない姿勢で食事ができます。読書や趣味にも使えて便利です。
栄養補助食品や液体タイプの食事 嚥下機能が低下している方には、無理に普通の食事をさせると思わぬ事故や病気の原因になりかねません。安心して飲み込める形状の食事に切り替えましょう。
ポイント 「自分で食べられた!」という達成感が、日々の生活への意欲につながります。食事の時間が楽しくなるような工夫を取り入れてみましょう。
● 服の着替えが大変、衣服を選ぶのが難しい…
指先の動きが不自由になると、ボタンを留めたり、袖を通したりといった動作が難しくなります。
「一日中パジャマで…」なんていうことも珍しくありません。
【対策】
着脱しやすい衣服の選定 前開きで、ボタンやファスナーの代わりにマジックテープが使われているものが便利です。柔らかく伸びる素材の服は、着ていても快適です。
介護用下着・衣服 おむつ交換のしやすいパンツや、体を動かさずに着替えられる設計の服もあります。デザイン性のあるものも増えているので、見た目も楽しく選べます。
ポイント 「自分で着替えられる」「快適に過ごせる」服を選ぶことで、日常の自立が促されます。季節や好みに合った衣類を用意すると、気分も上がります。
知っておきたい!介護保険で受けられる支援
「介護に必要なリフォームや福祉用具、できるだけお金をかけずにそろえたい…」
そんなお悩みをお持ちの方には、介護保険制度を使った支援の活用をおすすめします。
自宅での介護環境を整えるために、公的な補助を受けながら費用を抑えることができます。
項目 | 内容 | 自己負担 |
福祉用具レンタル | 車いす、電動ベッド、手すりなど | 月額1~3割 |
福祉用具購入費支給 | ポータブルトイレ、入浴補助用具など | 年10万円まで支給(1~3割負担) |
住宅改修費補助 | 手すり取付、段差解消、床材変更など | 最大20万円(1~3割負担) |
介護にかかる費用は、積み重なると大きな負担になります。
ですが、介護保険制度を正しく使えば、金銭的負担を抑えながら、安全で快適な住まいづくりが可能です。
市町村によっては独自の支援サービスを行っている場合がありますので、お住まいの地域でどんな助成が受けられるかもチェックしてみましょう。
申請はケアマネジャーを通じて行うとスムーズです。
相談することも「不安を減らす」第一歩
「介護が必要になって初めて知ったことが多くて戸惑う…」
そんな方こそ、まずは気軽に相談してみてください。
有限会社ファーストケアでは、介護リフォームのご相談から、最適な福祉用具のご提案まで、トータルに対応しています。
「こんな小さなこと、聞いてもいいのかな?」と思うことでも大丈夫です。
安心して過ごせる住まいづくりを、一緒に考えていきましょう。
自宅介護は「がんばりすぎない工夫」がカギ
在宅介護には、心のゆとりと生活の安全が大切です。
介護する人・される人、どちらにとっても「快適で安心な暮らし」を叶えるために、まずは身近なところから見直してみましょう。
介護用具の活用とリフォームの工夫で、日常の負担や不安が驚くほど軽くなります。
「もっと快適に介護できる家にしたい」
「今の家で、安全に暮らし続けたい」
そんな想いをかたちにするお手伝いを、私たち有限会社ファーストケアがいたします。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。
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